映像制作ブログ
2024/11/22
楽曲生成AI「Suno」2024年11月のリポート
Suno AIは、
歌詞を打ち込んでジャンルや楽器をプロンプトで指示すると
オリジナルソングを数秒で生成してくれる
Web上のサービスです。
少し前にスマホアプリ版もリリースされました。
同じような楽曲生成のプラットフォームにUdioがあります。
この2つのAIが話題になった当初の個人的な印象は
Udioがアーティスティックな楽曲に強く、
Sunoは大衆的な楽曲に強いイメージでした。
その後どちらもバージョンアップを重ね、
現在のクオリティーは甲乙つけ難いと感じています。
私は年契のサブスクに参加しているので、
現在Sunoに絞って曲を生成しています。
このところ便利な機能が続々と追加されているので、
新機能を触った感想を記したいと思います
(Beta版の機能も含みます)。
<COVER機能>
自作の曲をアップロードして、
Sunoがカバーバージョンを生成します。
例えば鼻歌でメロディーを録音してアップロードすると
Sunoがアレンジして伴奏がついた曲に 仕上げてくれるので、
我々映像制作のジャンルでは、
CMソングなどを作る際に活躍する可能性があります。
曲を作れる人は、デモ曲をアップして
Sunoにアレンジさせてアイディアを得るという
心強い武器になるかもしれません。
<PERSONA機能>
Sunoで生成した曲のボーカルで気に入った声があったら、
そのボーカルを固定して 別の曲を作ることができます。
この機能により
個人個人の作品に統一感が出せるのは大きな一歩です。
ただし、自作の曲を元に作った楽曲については
このペルソナ機能は使えないようで
(もしかしたら著作権濫用のおそれがあるから
規制しているのかもしれませんが…)
そこは今後のバージョンアップに期待したいところです。
<REPLACE機能>
「TAKE2」「TAKE3」といった感じで
歌詞やメロディを置き換えて生成することができます。
やり直したい箇所をざっくり指定して
実質部分的な編集ができるようになりました。
日本語の歌詞は読み間違えることが多いので、
待ち望んだ機能です。
ただ、指定する部分が短すぎるとやってくれなかったり、
本来表示されるべき歌詞が表示されなかったりと、
動作はまだまだ安定していないようです。
この機能がバージョンアップして、
メロディラインを楽譜で指示ができたりすると
無敵になるかと思います。
ちなみに、いつ頃からか不明ですが、
EXTEND機能に希望の時間を打ち込める項目が加わっていました。
REPLACEによる修正がうまくいかないときは、
EXTENDで修正したい部分以後を一気に生成する方が、
案外いい結果が得られるかもしれません。
<REMASTER機能>
さらに数日前、Version4にアップグレードされ、
新たにREMASTER機能が加わりました。
過去に生成した曲をマスタリング(整音)してくれる機能です。
試した感想としては「高音質になるというよりは、
曲のミックスにまとまりが生まれる」という印象でした。
<まとめ>
仕事で使用する場合の問題点として、
著作権の問題ともうひとつ「Web上のプラットフォームなので
いつでも安定的に生成されるとは限らない」という点は
認識しておく必要がありそうです。
実際V4にアップされた直後は、
試す人が増えたのか楽曲が生成できない時間帯がありました。
急ぎの仕事で使用する場合は注意したいところです。
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